(授权转载/生肉/长篇小说/完结作)東方楽曲伝(更新至第2章 ~外の世界~)
本帖最后由 wewewe 于 2022-10-14 18:59 编辑原作者:ホッシー@VTuber
2013年到2021年的完结作东方同人小说
由于是生肉作品,能啃的动就啃,坐等汉化组(不可能的啦)
该小说已经授权转载!唯一小说发布只有bilibili和喵玉殿!
如果有人在除了这两个地方之外的其他地方转载请立刻联系我!我会立刻处理!
音無 響(おとなし きょう)は至って普通の男子高校生だった。しかし、とある事件からもう一つの世界。幻想郷を知ることになる。それから運命の歯車が回り始めた。
東方projectの二次創作であるオリキャラの幻想入りです。
pixivの方にも投稿していますが、こちらでも投稿することにしました。
かなり、駄文で残酷な描写もありますが、もしよければ読んで行ってください!
音无响是个非常普通的高中生。然而,从一次事件中,他认识了另一个世界,幻想乡。自此命运的车轮开始转动。是以东方project为基础进行二次创作的原创角色幻想入作品。我在pixiv上发布了它,但我决定也在这里发布。有一些非常糟糕和残酷的描述,但如果你不介意,请继续阅读!
非常好翻译,爱来自Google Translate()
我稍微改变了一点字词(不会日语不敢多动()
另外在以上的句子被翻译前,我删去了括号内容(不然主角的名字会变成音无镜)以及“世界”和“幻想乡”中间的句号(不然会出现一个意义不明的句子)(逃) lizhili 发表于 2022-8-26 21:18
音无响是个非常普通的高中生。然而,从一次事件中,他认识了另一个世界,幻想乡。自此命运的车轮开始转动。 ...
机翻太草,不过还是要感谢翻译 我觉得或许可以同时提供机翻版聊胜于无(
连载这么久……大概读起来是轻小说的感觉? ジャンル:その他〔その他〕
キーワード: 残酷な描写あり 二次創作 東方project 幻想入り オリキャラ F0004-4 東方プロジェクト
最終更新日:2021/03/20 15:45 読了時間:約3,730分(1,864,706文字)
週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 パソコンのみで投稿 挿絵あり
総合ポイント: 1,635 pt
ブックマーク: 565件 評価人数: 57 人 評価ポイント: 505 pt 第1話 現実から幻想へ
「とう……ほう?」
俺――音無響おとなし きょうは首を傾げながら聞き返す。
「そう、東方! 知ってる?」
腐れ縁であるツンツン頭の影野悟かげの さとるが笑顔でそう言った。今は学校帰り。帰路についている最中に悟が聞いてきたのだ。
「映画?」
「違う!? 宝じゃねー! 方角の『方』だ!」
(東……方……)
「神起?」
「韓国人でもねーよ! projectだ! 東方project! シューティングゲームの!」
悟の説明を聞いてもピンと来なかった。
「知らん」
軽く突き放す。知らない事を説明されてもはっきり言って迷惑だ。
「そんな事言わずに! ほら、曲聞いてみろよ!」
「曲?」
「そう! 同人ゲームにしてはクオリティー高いんだよ」
音楽プレイヤーを取り出しつつ言った。
「えっと……何にするかな~♪」
嬉しそうに画面を見つめる悟。申し訳ないが少し引いた。
「よし! これだ! ネクロファンタジア!」
どうやら曲が決まったらしく俺の耳にイヤホンを突っ込んできた。
(ネクロファンタジアね……)
少し待つと軽快な音楽が流れ始める。最後まで聞いて俺はゆっくり感想を述べる。
「これ、本当に同人ゲームなのか?」
「おお!? お前も驚いているようだな!」
そうに決まっている。ここまでクオリティーが高いとは思ってもみなかった。
「他にもオーエンとかマスパもいいぜ!」
「マジか!? 聞かせろ!」
俺の家に着くまで東方の曲を聞き続けた。途中でヴォーカル曲も聞いたが俺は原曲が好きらしい。
「……」
そんな俺たちの様子を遠いところで見ている人物には気付かなかった。
「~♪」
パソコンを開きつつ俺は最初に聞いたネクロファンタジアを鼻歌で歌っていた。どうもハマってしまったようだ。頭から離れない。
「東方、と」
ある動画サイトで検索する。ハマってしまったからには自分の音楽プレイヤーにも曲を入れたい。因みに俺が使っている音楽プレイヤーはPSPだ。ゲームも出来るし家ではインターネットも出来る。ここまで高性能なのだ。使用しない手はない。
「あった」
まず初めにお気に入りであるネクロファンタジアを発見する。早速、ダウンロードしPSPに移す。他にも曲を取る。さっき聞いたものからまだ聞いた事のない曲まで。
「やべ……容量ねー」
東方の曲は意外にも沢山あり容量オーバーしてしまった。
(今までの曲、全部消しちゃえ!)
人間とは怖い。ここまで大胆な行動まで取れてしまうのだから。俺のPSPは一瞬にして東方色に染まった。
「ふぅ~……」
満足げにため息を吐く。全曲とはいかないがほとんどの曲は取った自信はある。しかも全て原曲だ。達成感しかない。
「お兄ちゃん? 起きてる?」
「あ、ああ」
急いでパソコンを閉じ、返事をする。
「お母さんが晩御飯だって」
「おう。すぐ行く」
ツインテールの妹――望のぞみが部屋に入ってきてそう言った。気付けばお腹はペコペコ。望と一緒に部屋を出る。
深夜2時。やっとレポートを書き終えた俺はベッドに横になる。手にはPSP。耳にはイヤホンが付いている。
(やっと聞けるぜ)
晩御飯の後、望の宿題を手伝ったり、明日の宿題をしている内は聞けなかった。いつもは音楽を聞きながら作業するのだが今日だけは何もせずに聞きたかった。部屋を真っ暗にしてPSPの電源を付ける。この時間、家族は全員寝ているが念のためだ。聞いてる最中に入って来て欲しくない。
(まずはネクロファンタジアだな)
お気に入りといってもまだ一回しか聞いていない。正直言って一回だけじゃ良いか悪いかわかるわけがない。確かめるために聞くのだ。ネクロファンタジアを選択してボタンを押す。すると、軽快な音が流れ始める。
(やっぱりいいな、この曲)
画面を暗くし目を閉じる。少し音がでかいと思ったがこの曲にはこれが合っているような気がした。
「……あ」
もうそろそろ曲が終わるところでPSPの充電が切れた。
「マジか」
不完全燃焼。ため息を1つ、吐いてから充電器を取り出しPSPに差す。真っ暗な部屋でもこれぐらいなら出来る。
(いいところだったのにな……)
少し鬱になった。再度、曲をかけ直し何気なくPSPを撫でる。
「ん?」
PSPをよく見たら充電が終わっていた。
(おかしい……)
頭の中に疑問が浮かぶ。これほど早く充電が終わるはずない。
「なんだ?」
更に不思議な事が起きる。今の俺の格好は半そで、短パン。部屋着だ。夏だからこれでも暑い。だが、肌触りから俺は長袖の服を着ている。電気を付けて確認する事にする。その時――
「!!?」
浮遊感を感じた。咄嗟にPSPを掴むがそんな物を掴んだところで何にもならない。俺は突然、開いた穴に落ちた。
「何なんだよ! これ~~~~!」
叫ぶ。俺も人間なのだ。突拍子もない事が起きれば吃驚するに決まっている。周りを見ると大量の目玉が浮かんでいた。しかも、全て俺を見ている。
(本当に何なんだ!?)
困惑。ただただ困惑していた。とりあえず、落ちている方向――下を見た。薄っすらと光が見えた。出口だ。
「――ッ!」
目の前には大地が広がっている。森、滝、山、川。大自然がそこにはあった。
「マジかよ!!!」
そう俺は大空に放り出されたのだ。人間は空を飛べない。つまり、俺は助からない。それでも諦めたくない。こんな状況でも冷静な事に少し驚きながら思考を続ける。
「?」
そこで俺の着ている服が目に入った。あの時の違和感通り、長袖だった。それだけじゃない。
「ゴスロリ?」
紫を基調としたゴスロリ服に俺は身を包んでいた。もちろん、俺にはこんな趣味はないし着たくもない。
(何なんだよ……これ?)
訳が分からない。地面まではまだ相当な距離がある。でも、その間にする事など何もない。飛べないのだから――。
「何だ、これ?」
懐にお札があった。取り出してみる。
「式神……『八雲藍』?」
書いてあった文字を読んでみた。
――ポン!
「「え?」」
急に目の前に女性が現れた。右手にはお箸を。左手にはお茶碗を持っている。しかも尻尾みたいな物が9本、生えている。女性の方も目を丸くしていた。お互い、見つめ合いながら落下していく。
「―――」
女性の方が正気に戻るのが速く、口が動いた。だが、まだ音楽を聞いていたので何と言ったかわからない。急いでイヤホンを外す。
「!」
その途端、服が光り輝きいつもの部屋着に戻った。
「「……」」
また沈黙が流れる。地面まであともう少しだ。
「あの……」
女性が戸惑いながら口を開いた。
「何だ?」
「……助けようか?」
「……お願いします」
俺はバランスを崩しながらも深々と頭を下げた。 第2話 八雲一家
「なるほどな」
無事、地面に降り立った俺と藍。降りている最中に自己紹介と今まで起きた事を話していた。
「何かわかったのか?」
(俺はまだ状況把握もしていないのに……)
「まぁ、だいたいね。ちょっと、実験してみようか?」
「実験?」
首を傾げる。一体、何を実験するのだろう。
「そのからくりだよ」
俺の手の中にあるPSPを指さしてそう言った。
「これ?」
「ああ、そのからくりで音楽を聞いてほしいんだ」
「はぁ……」
不思議に思いながらイヤホンを耳に付けて音楽を流す。
~ネクロファンタジア~
「うおっ!?」
するとまたもや服が光、先ほどのゴスロリ服に変わる。
「やはりか。他にもある?」
「あ、ああ……」
戸惑いながらRボタンを押して曲を変える。
~恋色マスタースパーク~
「!」
曲が変わった途端に服が変わる。今度は魔法使いのような服だ。手には箒が握られている。
「ふむ……紫様以外の人にもなれるのか」
藍はこれを見て更に理解したようだ。
「もういいか?」
恥ずかしい。とにかく恥ずかしい。
「いいよ。もうわかったから」
藍のお許しが出たのでイヤホンを耳から引っこ抜く。服が元に戻った。
(一体、何が起きてんだ?)
「一度、私の家に来てくれ。そこで説明するから」
「……わかった」
従うしかない。周りは大自然に囲まれているし夜だ。視界も悪い。このまま動けば飢え死にしてしまうだろう。不意に9本の尻尾が目に映る。お茶碗と箸を器用に尻尾で掴んでいた。あれは本物なのだろうか?
「では、行こうか」
丁度良く俺に背を向け歩き始めた藍。目の前にもふもふとした尻尾が現れる。
「……」
(触りたい!)
何なんだ。あのもふもふ感は。触り心地はさぞ良かろう。我慢出来ずに触れてしまった。
「――ッ!?」
その瞬間に藍の体がビクンと飛び跳ねた。
(やわらけっ!)
そんな藍の様子に気づかず触り続ける俺。
「な、何をしてるんだ?」
怒った顔で振り向く藍。
「え? あ、いや……」
相当怒っているようだ。返答出来ずにオロオロしてしまった。
「……次からは気を付けてくれ」
ため息を吐き、許してくれた。
「は、はい」
すぐに返事をし、歩き始める。目の前で揺れる魅惑の尻尾を目に入れないように……。
藍の後について行った先には一軒の家があった。
「ここは?」
「マヨヒガだよ」
そう言いつつ中に入って行った。それに俺も続く。中は木造で昔を思い出すような風景だった。そんな事を思っていると、ある部屋に到着。
「ここで待っていてくれ。起こさなくちゃいけないから」
(起こす?)
「あ、ああ」
よく意味がわからなかったが返事をする。それを聞いた藍は部屋を出て行った。
「……」
静かだ。聞こえるのは風の音だけ。ここは本当にどこなのだろう?
「ん?」
ふと障子の方を見る。するとほんのわずかな隙間からこちらを見ている目玉があった。
「誰かいるのか?」
立ち上がって障子を開ける。
「にゃあ!?」
いたのは猫耳と2本に枝分かれした尻尾が目立つ少女だった。少女は部屋に倒れ込む。障子に体重をかけていたのだろう。
「君は?」
しゃがんで聞く。
「え、えっと……橙です」
この少女は橙と言うらしい。少し涙目だ。
「よろしく。俺は音無 響」
「はい、響さんですね。よろしくお願いします」
立ち上がった橙が手を差し伸べてきた。
「おう」
俺も立ち上がり握手する。
「どうしてここに? 見た目は普通の人間ですけど……」
「ちょっと色々あってね……って、その口ぶりだと人間以外の存在がいるように聞こえるけど?」
「はい? 当たり前じゃないですか」
首を傾げられてしまった。
「あ、もしかして外来人ですか?」
「外来人? 何それ?」
「わかりました。それだけで十分です」
聞き返しただけで理解されてしまった。これではこっちはまだ訳が分からないまま。
「藍様の代わりに私が説明しましょう。ここは幻想郷、響さんから見たら異世界です!」
笑顔でこの土地について説明した橙。
「げん……そうきょう?」
言葉の意味が上手く頭の中に出て来ないまま、再び聞き返した。
「はい! 幻想郷です!」
「異世界?」
「異世界です!」
―――――ッ!
「えええええええええええええええっ!!!!!?」
人の家だと言う事を忘れ思いっきり叫んでしまった。そりゃそうだろう。急に異世界に来たと言われれば驚くに決まっている。いつもなら冗談としか思えないが藍や橙の尻尾は本物のようだ。俺の世界にはこんな物が生えている人なんて居なかった。ここが異世界だったら辻褄が合う。
「どうした? 大声なんか出して?」
その時、藍が帰って来た。
「あ、藍様!」
藍を見るなり橙は抱き着いた。
「橙? どうしてここに? この時間は寝ているはずじゃ?」
「人の気配がしたので起きたんです!」
(気配だけで起きれるものなのか?)
疑問が頭を通過したが無視する事にした。
「じゃあ、橙もここにいなさい」
「は~い!」
笑顔で返事をした橙。
「ほら、響も座って」
「ああ」
軽く返事をして座る。藍は4つ、湯呑を取り出しお茶を注いだ。
「あれ? 1つ、多くない?」
この場にいるのは俺、藍、橙の3人。
「ああ、もう少しで来るよ」
どうやらもう1人いるようだ。
「2時間、待ってるんだが?」
「……」
俺の質問を無視するように藍が冷や汗を流しながら顔を背ける。あれから2時間経っていた。いつまで経っても来る気配がしない。
「ちょっと、トイレ行ってくる。場所は?」
「すまないな」
藍は謝った後、トイレまでの道順を言う。結構、ギリギリだったので急いで向かった。
「あら?」
無事に用を足し、戻ろうと歩いていると目の前にゴスロリの格好をした女性が現れた。
(この服……どこかで?)
「見た事ないけど? 貴女はどちら様?」
(『あなた』って絶対『貴女』だな……)
ニュアンスだけでわかってしまった。理由は言いたくない。コンプレックスなのだ。
ゴスロリの女性は首を傾げつつ質問してきた。
「ああ、俺もよくわかんないけどここは異世界でこれからその説明をしてもらえるらしい。あと、名前は音無 響だ」
「そう、私は紫。八雲 紫よ。よろしく、響」
紫は笑顔で挨拶してきた。
「おう、よろしく」
「ところで……相談があるのだけどいいかしら?」
「相談?」
(会ったばかりの俺に?)
不審に思いながら頷くと紫はニコッと笑って口を開いた。
「貴女、私の会社で働かない?」
「……はい?」
思わずキョトンとしてしまった。
(会社? 働く? 何を言っているんだ?)
頭の中に疑問がぐるぐると渦巻く。もう意味がわからない。
「これでもボーダー商事と言う会社の社長をしてるの。どうかしら? 何かの縁でここに来たのでしょう。入社してみない?」
(縁?)
「俺は学生だぞ?」
「この世界から出れなきゃそんな肩書き、なくなると思うけど?」
確かにそうだ。ここは異世界。元の世界では学生だがここでは無一文のただの男だ。でも――。
「嫌だね。何か嫌な予感がする」
首を振って拒否する。紫はどこか胡散臭いのだ。そんな人の下で働いたらどうなるかわかったもんじゃない。
「そう……なら死んで♪」
俺が見てきた中で一番の笑顔で物騒な事を言った。 第3話 初めての戦闘
「そう……なら死んで♪」
「――ッ!」
その言葉を聞いた瞬間、背中にゾクリと何かが走った。そして紫の横を走り抜ける。
「無駄よ」
扇子で口元を隠しながら紫。その途端に廊下に大きな弾が大量に出現する。しかも全て俺を狙っているようだ。
「うおっ!」
前に転がり込んで回避。弾は俺の上を通り過ぎ、壁にぶつかる。更に大爆発を起こした。
(何なんだよ……これは!?)
「ほら、次行くわよ!」
今度はレーザーも撃ってきた。ここは廊下。逃げるには狭すぎる。
(どうする?)
俺はただの人間。このレーザーを食らえば死んでしまうだろう。手持ちはPSPのみ。
(PSP?)
そうだ。元はと言えばこのPSPのせいではないか。なんとなくだが俺がコスプレするのはこいつのせいだと思う。藍の口ぶりから考えて間違いない。
「上手くいけよ!?」
イヤホンを耳に突っ込み、音楽を再生する。もう画面なんて見てられない。
~少女綺想曲 ~ Dream Battle ~
急に曲名が頭の中に浮かぶ。その途端に服が光り、巫女服になった。だが、腋が開いている。それに頭に大きなリボンが付けられていて邪魔だ。
「あら? コスプレ?」
「うるせー!」
紫の発言に叫ぶがその間にレーザーと大玉が迫っていた。
(……で、これからどうすんだよ!)
コスプレしたからと言って強くなったわけじゃない。コスプレになにか細工はないか調べる。もうそこまで弾が迫っていた。
(またか?)
調べていると懐にまたもやお札を発見した。今回は何枚も。あの時、これに書いてある事を読んだら藍が召喚された。
(一か八かだ!?)
「頼むぞ! 夢符『二重結界』!」
祈りながら宣言すると目の前に2枚の壁が現れた。レーザーと大玉は勢いよくその壁にぶつかり消える。
「!!!」
紫はそれを見て驚いていた。当たり前だ。さっきまで逃げるだけだったのに受け止めたのだから。
「やっぱり、能力持ちだったのね」
「はぁ? 何言ってんだ?」
紫の言っている意味がわからなくて聞き返した。
「尚更、働かせたいわね!」
そう言うと先ほどとは比べ物にならないほどの弾が飛んできた。
「くそっ!」
廊下を逃げ惑う。弾をかわし、レーザーを潜り抜ける。
(―――こっち!)
勘で右に曲がった。
「お?」
出た先は庭だった。縁側からジャンプし庭に立つ。
「霊符『夢想封印』!」
懐からお札を取り出して宣言。俺の周りからいくつかの白い球が現れ、大玉に突っ込み、相殺した。
(よし! これで……)
「まだまだね」
「!」
安心した束の間、後ろから声が聞こえた。その瞬間、羽交い絞めにされ身動きが取れなくなる。
「くそっ!」
ジタバタと暴れるが動けない。
「鬼ぐらいの力がなくちゃ無理よ」
声からして紫だ。後ろを見ると空間が裂け、その隙間から上半身のみ乗り出していた。
「離せよ!」
「能力だけじゃなくスペルまで……やっぱり貴方を私の会社に入れるわ。藍! 来なさい!」
最初はぶつぶつと何かを呟いていた紫だが何故か藍を呼んだ。
「紫様、こちらにいたのですか……って! 何してるんですか!?」
縁側から顔を覗かせた藍が目を丸くして叫んだ。
「助けて!?」「この男をボーダー商事の社員にするわ! 手伝いなさい!」
俺と紫が同時に言う。
「え? 響をですか?」
藍は俺の言葉を無視して紫に質問した。
「そうよ。なかなか使えそうじゃない」
(物かよ……)
心の中でツッコむが声には出さない。
「ですが……」
藍は俺の方をちらっと見て渋る。
「やりなさい」
紫の低い声で俺は悟る。
「……わかりました」
(藍は俺の事を助けられない)
この姿じゃ動けない。さっきのお札を使おうにも取り出せない。これは絶体絶命。
その時、曲が終わった。自動的に次の曲が再生される。俺はランダム再生にしているので何が再生されるのかわからない。
~御伽の国の鬼が島 ~ Missing Power ~
服が光り、別の衣装になる。上は白い半そでのシャツに下は紫のスカート。頭から2本に角が生えた。
(もしかしたら……)
コスプレが変わった。なら、違う力を使える。なんとなくそう思った。
「ふんっ!」
再び、腕に力を込める。すると、いとも簡単に紫の呪縛から抜け出す事が出来た。
「……本当に鬼になるとはね」
紫はそう言いながら空間の裂け目から出てきた。前に紫、後ろに藍がいる状況。逃げるのはまず無理だ。
「やってやる」
逃げられないのなら戦うしかない。俺はお札を取り出す。それを見た紫と藍もお札を取り出す。
「鬼符『ミッシングパワー』!」「結界『夢と現の呪』」「式神『十二神将の宴』!」
全員が同時に宣言すると紫と藍からは大量の弾が飛んでくる。
「え?」
俺からも弾が出ると思っていたが何故か大きくなった。弾がぶつかるが痛くもかゆくもない。紫と藍は悔しそうな表情を見せるが弾を出すのをやめなかった。
「行くぞ!」
右手をギュッと握り、拳を作る。そして思いっきり地面を殴った。
「「!!!」」
地面は大きく揺れ、2人はバランスを崩した。
「次! 『百万鬼夜行』!」
宣言したら俺を中心に大玉と小玉が飛び出る。その弾たちは紫と藍を襲う。
「くっ!」
藍は縁側から大空に飛んで回避する。紫は涼しい顔をして空間の裂け目を作り出し、弾を吸収していた。
(やべ! 曲、終わる!)
感じ取るがどうする事も出来ない。曲は終わり、次が再生される。
~風神少女~
服はまた白いシャツに今度は黒のスカート。背中から漆黒の翼が生えた。体は元の大きさに戻っている。
(翼……よし! これなら!)
翼を勢いよく広げ、上昇し始める。この体なら空を飛べるはずと踏んだ結果だ。
「逃がさないわ!」
紫が空間の隙間に入る。
「!!!」
何と俺の近くに空間の隙間が出現し紫が出てきた。紫はこちらに手を伸ばしている。
(間に合え!)
急いで空間の隙間から距離を取った。そのおかげか紫の手は俺の左手に持っているPSPに触れただけだった。そのまま全速力でマヨヒガから離れる。
「紫様……響をあのまま逃がしてもよろしかったのですか?」
スキマから出てきた紫様に質問する。スキマを使えば簡単に捕まえられるはずだ。
「いいのよ。細工も出来たし」
紫様は微笑みながらそう言った。
「細工……ですか?」
だが、私にはよく理解出来なかった。細工する必要がどこにあったのかわからないからだ。
「少しの間、暇つぶし出来るから」
(ああ……そう言う事か)
今の言葉で理解出来た。ただただ紫様は暇なのだ。そこに面白い能力を持った少年が現れた。しかも私と紫様の弾幕を防ぎきって逃走。きっと、これから響がどんな行動を取るかスキマで観察でもするのだろう。
(でも、細工って?)
そこだけが不明だ。
「後で教えるわ」
私の心を読んだ紫様が笑顔で言った。
「……わかりました。その時を楽しみにしておきます」
マヨヒガで起きた外来人との弾幕戦はこれで幕を閉じた。
「……はぁ~」
縁側から家の中に入る前に気付いたがマヨヒガはボロボロだった。これから私は修復作業に入らなければならないだろう。ため息を吐いて修復するために使う道具を取りに家に入った。 第4話 夜明け前に響く歌声
超スピードで空を飛んでいる俺。このコスプレのおかげだ。
(これからどうするかな……)
この世界の情報は聞けず仕舞い。ここまでわかった事はここが異世界だと言う事。人間以外の生き物が存在している事。俺には音楽を聞いたらコスプレする変な能力がある事。
「ありえね~」
帰る方法もない。食べ物の在り処もわからない。そんな事を考えている内に曲が終わってしまった。
~月時計 ~ ルナ・ダイアル ~
頭の中に曲名が浮かび、服がメイド服に変わった。
「マジか……」
一旦、止まる。本格的なメイド服だ。実物を見るのは初めてだけどそれぐらいわかる。
「あれ?」
今、気付いたが空を飛んでいる。背中を確認したが翼は生えていない。それなのに落ちてない。
(さっきの曲に戻そう)
だが、スピードははるかに前の曲の方が上だ。確か風神少女という曲名だったはず。毎回、曲名がわかるのは嬉しい。早速、PSPのロックを解除しスタートボタンを押して曲を止める。
「……」
止まらない。連打しても止まらない。仕方ないので操作して風神少女を再生する。
「……」
再生されない。連打しても再生されない。ずっと月時計が再生されたままだ。Rボタンを押して曲を変更しようとしたが変わらない。
(どうしてだ? なんで?)
実験の時は変える事が出来た。その間にPSPが壊れてしまったようだ。
(仕方ないか……あんだけ乱暴に扱ったんだし)
これが紫が言っていた細工だとは全く気付かない俺だった。
「さて、どこに行こうか」
もう少しで夜明けだと言う事はわかっている。穴に落ちる前は午前2時。マヨヒガで2時間過ごしたからだいたい午前4時。
「ん?」
その時、下で何かが動いた。
(誰かいるのか?)
様子を見るために降下し始める。地面に降り立ち、動いた茂みを覗く。
「「……」」
そこには鳥のような翼を生やした少女がいた。向こうはジッとこちらを見ている。メイド服を着た男はさぞ珍しかろう。会話するためにイヤホンを外し、PSPをスリープモードにする。メイド服が光り、普段着に戻った。
「うわっ!? な、何? その服?」
俺の服が変わった事に驚いた少女。
「いや、服は関係ない。それよりここら辺の事、詳しい?」
「ここら辺? まぁ、詳しいよ」
よかった。どこか安全な所を教えてもらおう。
「ここら辺はね。妖怪が出るのよ」
質問しようとしたがピタッと動きを止める俺。
(妖怪? あの妖怪か?)
「あんたも命知らずね。その妖怪の前に出て来るなんて」
「ま、まさか……」
驚きながら急いでスリープモードを解除する。もうどんな答えが返ってくるか予想はついているからだ。
「そうよ。私はミスティア・ローレライ。とっても怖~い妖怪よ」
(いや、怖くはないけど……)
そう思ったが言わないでおいた。
「くそっ!」
イヤホンを付けて再生する。さっきは月時計だったはず。コスプレするのは嫌だが命の方が大事だ。
~亡き王女の為のセプテット~
服はピンクのワンピースで胸に大きなブローチが付いている。更に背中に蝙蝠のような翼が生えた。明らかにメイド服じゃない。曲も全然違う。スリープモードにしても曲は変わらないはずだ。これも壊れてしまったせいか?
「また服が変わった?」
音量はそれほどでもないのでミスティアの声が聞こえた。向こうが驚いている間に空を飛んで逃げる。
「あ! 待て! 私の朝ごはん!」
「そんな事言われて待つ奴いるか!」
ツッコミつつ速度を上げるがミスティアは負けじと追ってくる。
「もう怒った! 声符『梟の夜鳴声』!」
宣言したミスティアの周りから弾が飛び出る。それらは真っ直ぐ俺を狙っていた。
「くっ!」
何とか旋回し回避する。だが、その先にも弾があった。
(使うしかないか……)
お札を取り出し宣言。
「紅符『不夜城レッド』!」
俺の体から紅い霧が出て弾を消した。
「もう! 人間のくせに!」
ミスティアは腕をブンブンと振って怒っていた。
「あんたも鳥目にしてあげるわ!」
そして何故か歌い始めた。
(なんだ?)
不思議に思いながら逃げようとした。
「!!!」
その瞬間、周りが暗くなり何も見えなくなる。これでは身動きが取れない。俺はその場に留まった。
「これで動けない」
後ろからミスティアの声が聞こえた。向こうは俺の姿が見えているようだ。これではこちらが不利すぎる。
(どうする?)
ミスティアの歌声が響く中で思考を張り巡らせる。確か鳥目と言っていた。鳥目は暗闇だと見えなくなる目だったような気がする。
(歌?)
そこで俺は気付いた。ミスティアの歌を聞いてから鳥目になった。
「もしかして……」
PSPのロックを解除し音量を最大まで上げる。ミスティアの声は聞こえなくなり視界が明るくなる。
「終わりよ! 夜盲『夜雀の歌』!」
声は聞こえないがどうやら宣言したようだ。その証拠にたくさんの弾が溢れる。
(見えてるっての!)
「神槍『スピア・ザ・グングニル』!」
一番、強そうな技を選び、宣言する。すると右手に紅い槍が出現した。
「これでも食らえやっ!」
思いっきり投擲する。槍は無数の弾を消滅させながら真っ直ぐ進んだ。
「え? え? え!?」
ミスティアは驚いているようだ。その間に槍はミスティアに直撃。そのまま墜落して行った。
「いってーな!」
イヤホンを引っこ抜く。音量がでかすぎて耳がキンキンする。ある事を忘れて――。
「あ……うおおおおお!!!」
コスプレは解除され俺も落ちた。そりゃそうだろう。曲のおかげで飛ぶ事が出来ているのだから。急いでPSPを操作しようとしたが手が動かない。
(力が……入らねー)
何も出来ずに落ち続ける。
「――ッ!?」
そのまま勢いよく地面に叩き付けられ気を失った。
「うぅ……」
背中が痛む。どこかに強く打ったようだ。うめき声を上げなから体を起こす。感触的にベッドの上だとわかった。
その事を疑問に思いながら視線を横にずらす。
「「……」」
ベッドの横からミスティアがこちらを見ていた。お互い、何も言わずに見つめ合う。
「うわっ!?」
ワンテンポ遅れて驚く。その拍子に頭を壁にぶつけた。ここはミスティアの家らしい。
「――ッ!」
声にならない悲鳴を上げる。
「だ、大丈夫?」
ミスティアは慌てた様子で聞いてきた。
「な、なんとか……」
悶えながら答える。困惑していた。何故、俺はここにいるのか。何故、ミスティアは俺の事を食べなかったのか。ただただ不思議である。
「ほら! 朝ごはんだよ!」
笑顔でお盆を渡してきた。お盆の上には鰻の蒲焼とご飯が乗っていた。
「あ、ありがとう……」
戸惑いながら受け取り箸を掴む。
「「……」」
ミスティアはじーっとこちらを観察している。俺はその眼差しを避けるように蒲焼を口に運んだ。
「……美味い」
「ありがとう」
俺が感想を述べると満面の笑みを浮かべる。
「あのさ?」
「ん? 何?」
「何で俺の事、食べないの?」
今、一番気になっている事を聞いた。
「弾幕ごっこで負けたから」
当たり前でしょと言ったようにミスティアは答えた。
「それだけ?」
「それだけ」
どうやら俺は一命を取り留めたようだ。
「しかし、本当に美味いな。これ」
「でしょ~! 自信作なの!」
それから蒲焼を食べながら雑談する。妖怪と言ってもこんな奴もいるんだなと思った。
「ところで弾幕ごっこって何?」
蒲焼を食べ終わった頃になって思い出した。そもそも弾幕とは何なのかわからない。
「え? 知らないで戦ってたの?」
「ああ」
俺の言葉にミスティアは驚愕しているようだ。
「じゃあ、説明するね。弾幕ごっこは――」
その後、皿洗いをしながら講義を受けた。この幻想郷ではスペルカードルールと言うものがあり、そのルールに基づいた戦いが弾幕ごっこらしい。このルールが出来たおかげで種族に関係なく戦えるそうだ。
「まぁ、これぐらいかな?」
「ありがと。わかりやすかったよ」
(あのお札はスペルカードだったのか……)
知らないのに使えたのに驚きだ。
「そういえば、PSPは?」
ミスティアに聞いてみる。
「ああ、あのからくり? それならそこに」
そう言いながらテーブルを指さす。そこにはPSPがあった。急いで手に取り、故障はないか確認する。あの高さから落ちたのだ。完全に壊れていてもおかしくない。イヤホンを耳に装着するが音が聞こえない。落ちた拍子に止まったようだ。電源を付けると正常に稼働した。スタートボタンを押すと何故か曲が再生された。選曲すら出来ないらしい。
~千年幻想郷 ~ History of the Moon ~
服が光り、青と赤のアメリカの国旗のような服に変わる。ナース帽もかぶっている。
(やべ……イヤホンが壊れてる。)
左耳の方から音が聞こえない。だが、肝心のPSPは壊れていなかったのはよかった。片耳だけでもちゃんとコスプレ出来るようだ。耳からイヤホンを引っこ抜く。
「……」
ミスティアはまたじ~っとこちらを見ていた。
「どうした?」
「いや、変な能力だな~っと」
「俺も思うよ。男なのにあんな恰好させられるなんて……」
「え!? 男なの!?」
俺の発言に驚くミスティア。
「当たり前だろ!? お前、俺を女だと思ってたのか!?」
「そうよ! だって顔も女っぽいし髪だって黒くて綺麗だし後ろで1本にまとめてるじゃない!」
そう、俺の髪型はポニーテールだ。理由は簡単。切りに行くのが面倒くさかったから。その結果、ポニーテールに落ち着いたのだ。
「そうだけど口調とかでわかるだろ……普通」
「あんたのような口調の女なんて珍しくもないよ!」
確かによく女に間違えられる。それは事実だ。
「俺は男だ! いいな!?」
「う、うん……わかった」
ミスティアは戸惑いながら頷く。俺はため息を吐きながらズボンのポケットにPSPを突っ込んだ。
「あれ? それ、弾幕ごっこの時は手に持ってなかった?」
「ああ、戦う時の服にはポケットがないんだ。だから仕方なく手に持ってる」
はっきり言って邪魔だ。
「なら、いい物があるよ!」
ミスティアは笑顔でそう言うと別の部屋に行ってしまった。
いい物とは一体、何なのだろう。
「はい、お待たせ!」
少しして戻って来た。ミスティアの手にはたくさんのホルスターが握られている。だが、ところどころ破けているが縫い合わせればPSP用のホルスターも出来るだろう。
「裁縫道具あるか?」
疑問には思ったがさほど重要でもないのでスルーする事にした。
「うん。でも、縫えるの?革製だけど」
「何とかなるだろう」
それからミスティアに裁縫道具を借りてホルスターを縫い合わせる作業に入った。
「……よし。これで大丈夫だ」
1時間ほどで完成。
「すご~い! よく縫えるね」
「普段からやってるからな」
母は不器用で何か縫おうとすると必ず血だらけになり、服をダメにしてしまう。そこで俺が代わりに縫っていたのだ。ホルスターを右腕に装備する。足だとイヤホンのコードが届かないから仕方ない。そこにPSPを入れる。少しきついが落ちにくくなったはずだ。
「ありがとな。それに飯まで貰っちゃって……」
「いいの! 私がしたいようにしただけだから」
「そうか? それならいいけど……」
そう言いながら席を立つ。
「もう行くの?」
少し寂しそうな顔をしたような気がした。
「早く帰りたいからな。帰れる所とか知らないか?」
「それなら博麗神社に行けばいいよ! ちょっと来て!」
手を掴まれ、外に出た。
「えっと……」
空を飛んだミスティア。どうやら博麗神社がある方角を確認しているようだ。俺は空を飛ぶためにホルスターから伸びたイヤホンを装着。PSPを操作し曲を再生する。
~もう歌しか聞こえない~
服が光る。飛べるのがデフォだとわかっているので気にせず空を飛ぶ。
「どうだ?」
隣まで移動し話しかける。
「……」
だが、ミスティアは引きつった顔で俺の姿を凝視していた。
どうやら服を見ているらしい。気になって確認した。茶色を基調としたスカート。帽子は天辺に鳥の翼のような装飾が施されている。背中には淡いピンク色の翼が生えていた。
「これって……」
完全にミスティアの服と一緒。何もかもが同じだ。
「な、なんであんたは私の服を着てるの!?」
腕をぶんぶんと振って怒鳴って来た。
「知らねーよ! こっちだって聞きたいわ!?」
負けじと叫ぶ。
「ほら! あっちに行けば着くからとっとと行け!?」
ミスティアは顔を背けながら指をある方向に向ける。どうも俺の姿を見たくないらしい。
「わ、わかった。ありがと!」
俺はミスティアのコスプレをしたまま、その方向に向けて移動を始める。
(やっと、帰れるぜ……)
ため息を吐きながら空を飛び続ける。
私は空を飛ぶ彼の姿を見つめていた。
「う~ん」
彼を初めて見た時から気になっている事があった。
「どこかで見た事があるような……」
それはいつだったかどのような状況だったかわからない。けど、そう感じてしまう。
「まぁ、いいか~」
考えても思い出せなかったので気にしない事にした。私は屋台の準備をするために自分の家に入る。